水ください。猫舌のワルツ_story(565) 2006.7.20贅沢なニャンコ 風呂場を開けてくれとせがまれcat_健太のために、 水道栓をひねる。 赤ちゃん用の、皿も置いてあり、昔は、汲み置いた水を飲んだものだ。 最近は、グルメになり、滴り落ちる水だけを 飲む。 猫舌はもとよりわずかな面積であるため、流れ落ちる水の1/100しか、猫の舌にとどまらない。 ペロペロといつまでも贅沢を味わう。 洗面器にたまった水には目をくれない。 空気に触れたばかりの新鮮な水が、猫の舌にからむ。 水の落ちる感覚と、ほどよい冷たさ、 いかにもおいしそうだ。 最近はCatフードも、開けたてを喰らう。 残したものや、時間がたったものはダメである。 これもさらに度がすすみ、手移しのcatフードのみをくらう。 世話のかかるcatになってしまった。 初代の猫(ジュリー:July)は、「鶏がら」をバリバリ と音を立てて平らげたものだが、 このcat健太は、べちょべちょのCatフードを人の手のひらから、食す。あるときは、箸でほぐしながら、一口づつあげなくれてはいけない。 過保護Catとなってしまった。 絵は、お風呂場で、涼しげに水を飲むCat_健太 せわしげに舌の味蕾に水をからませ、舌についた水滴を、すする。 効率は悪い。 しかし、この贅沢には目をつぶろう! かわいい猫だから。 ジャンル別一覧
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